Microsoft 365
Microsoft Office
Google Documents
で良い
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皆さんが使っているパソコンやウェブアプリ(Microsoft 365やGoogle Documentsなど)には、さまざまなフォント(文字の書体のこと)がインストールされています。
たとえば、こんなフォント。

はたまた、こんなユニークなフォントも。

ふだんレポートを書く際には、「どのフォントを選ぶか」は特に考えていなくても大丈夫ですよね。
(プレゼン発表をするときに、「ちょっとこだわったフォント」を使ってみよう! と思った人はけっこういるんじゃないかな、と思います。)
では、申請書類(志望動機書や研究計画書)を作成する際に、フォントについて考えておくことは必要なのでしょうか?
ひょっとして、「申請書類が通りやすいフォント」があったりする!?
あるいは、「使ったら落とされてしまうフォント」があったり…?(上掲の「モッチーポップ明朝」は、さすがに申請書類には合わないでしょう… フォントのせいで申請書類が低く評価されてしまうのだとしたら、避けておきたいですよね。)
申請書類作成のためのフォントは、「明朝体」と「ゴシック体」の2種類になります。
まずは、明朝体から。
明朝体とは、下図のような書体のことです(中国が明朝であったころに確立された書体なんですって)。教科書をはじめ、さまざまな書類や書籍で使われている書体です。皆さんにとっても、馴染みのある書体なんじゃないかな、と思います。
[明朝体の例]
続いて、ゴシック体はこのような書体(中世ヨーロッパの書体が名前の由来だそう)。この書体も様々なところで目にしたことがあるのではないかと思います(実際に、この記事もゴシック体で書かれています)。とても読みやすいですよね、ゴシック体。
[ゴシック体の例]
ひとくちに「明朝体」「ゴシック体」といえど、さまざまな種類の明朝体やゴシック体があります。
(先に挙げた「モッチーポップ明朝」も、見た目の印象は明朝体っぽくないものの、れっきとした明朝体ファミリーなわけです。)
では、明朝体とゴシック体それぞれについて、どのようなフォントを選べばよいのか?
以下に解説していきますね。
選び方のポイントとしては… 皆さんが使っているOS(Windows/Mac)やアプリ(Googleドキュメント)に備わっている標準のものを選んであげれば、それでOKです。
まずは、明朝体について。
「○○明朝」というフォントがさまざまあるかと思いますが、標準となっているのは以下のフォントです。
皆さんの中には、Windows/Macのドキュメント作成アプリ(WordやPages)ではなく、Googleドキュメントを使っている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
Googleドキュメントを使用する場合は、少しばかり手間がかかります。
というのも、Googleドキュメントには明朝体のフォントが標準で揃っているわけではないので、自身でフォントをダウンロードしてあげる必要があるんですね。
Googleドキュメントにてダウンロードできる明朝体フォントは複数あるのですが…
私のオススメは、
です。
「Googleドキュメント」「ZEN オールド明朝」「ダウンロード」「やり方」と検索すると、どのようにダウンロードすれば良いかを解説しているAI回答やウェブサイトを見つけられます。
とても簡単にダウンロードできますので、普段の文書・レポート作成でGoogleドキュメントを使用している方は、ぜひ「ZEN オールド明朝」をダウンロードしてみてください。
続いてゴシック体について、標準となっているフォントは以下のとおりです。
Googleドキュメントの場合は、上述の「ZEN オールド明朝」と同じように、ご自身でダウンロードしてみてくださいね。
ここまで、申請書類を作成する際に選ぶべき標準フォント2種類(明朝体、ゴシック体)をご紹介しました。
では、その2種類をどう使い分けるのか?
主な使い分け方は2つになります。
具体的には、以下のように「明朝体→地の文」「ゴシック体→強調」という使い分けになります。
(ゴシック体は太字にしてあります。)

いかがでしょう?
読み手(あなた)がパッと上記の文章を見たときに、フォントの違い(そして太字)によって、見出しといくつかのセンテンスが強調されているのにすぐ気づけたかと思います。
このように、読み手が強調をすぐ見つけられるようにするために、フォントを変えて&太字にするんですね。
見出し(タイトル)を強調しておけば、読み手はすぐに「欲しい情報」(上記でいうと「目的」)にアクセスできます。
さらには、見出し(タイトル)が強調されている文書はスッキリと整理されているように見えるので、文書じたいの仕上がりも良くなります。
本文のワードや文章を強調することは、読み手に「このワード/文章が大事なんだよ」というメッセージを送ることに繋がります。
すなわち、読み手があなたの書いた文書の内容をスッと理解していくことができるんですね。
ちなみに、ゴシック体を使わずに明朝体の太字処理だけで書いた文章は、以下のようになります。

確かに強調はされているものの、少しばかりインパクトに欠ける仕上がりになりました。
やはり、強調の際にはゴシック体の使用をオススメしたいところです。
明朝体とゴシック体を使い分けることは、読み手があなたの文書をより深く・素早く理解する手助けになる、ということをお伝えしてきました。
ここで注意してほしいのは、「強調のしすぎ」についてです。
たとえば、以下の文章を見てください。

どうでしょう? いささか「うるさい」感じがしませんか?
ここで重要なことを1点。私が上掲の「例1.強調箇所が多すぎる」文章を作ったときには、「ここ大事だな」とナチュラルに感じた部分をすべて強調してみました。
そうすると、いつの間にか「うるさい」文章になってしまうんですね。
ですので、書き手が「ここ大事だな」と感じる箇所について読み手に上手く伝えるためには、「ここは大事だな」と思われる箇所を意識的に絞る・削る必要があるのです。
「絞る・削る」という考え方は、応募書類を作成する際にはとても重要です。
皆さんは、これまでのレポート課題の中で「アイディアが溢れ出てきて止まらない! たくさん削らなきゃ!」と思ったことってあまり無いのではないでしょうか。
むしろ、「既定の文字数まで全然足りない… もっと埋めなきゃ…」と思うことのほうが多かったはず(私はそうでした)。
ゆえに学生さんはどうしても「盛ろう」としがちになります。文章も、強調部分も。
応募書類はまず書き出しの「積む・出す」フェーズから始まり、最終的には「絞る・削る」フェーズを経て完成します。
「絞る・削る」フェーズでの作業の濃密さが、良い応募書類への仕上げになると言っても過言ではありません(すなわち、「絞る・削る」作業をあまり行っていない応募書類の完成度は低いと言わざるを得ません)。
書く文章にしろ、強調部分の選定にしろ、「絞る・削る」フェーズがあることを覚えておいてくださいね。
書体は「明朝」か「ゴシック」を選ぶのがベターかな、と思います
研究計画書には「先行研究レビュー」を含めるべきである、というのは別の記事でお伝えしたとおりです。
ポイントのおさらいとしては…
・できるだけ多く引用しておこう(多すぎでもダメですけど)
・「きちんと選別した」ということを伝えよう
・ほかにもいくつか
・(「参考文献リスト」は作らなくてOKです)
さて、先行研究を参照するにあたって重要なのは「きちんと引用できているか」です。
引用にはいくつかのスタイル(形式)があります。
ここでいうスタイル(形式)とは…
→2つの異なる形式(APAとか)を紹介
オススメは、
1.自身の所属分野における有名なジャーナルのスタイルを採用する
→「’–‘に準じました」と言える
2.指導教官になる予定の先生が主に使用しているスタイルを採用する
→「○○先生の2025年の論文スタイルを参考にしました」と言える
ここまで一通りのスキルを学んできた人、そして博士課程進学と研究職を希望する人向けに、科研費申請を見据えた書類づくりについてお伝えします。
科研費とは… 日本学術振興会が出す科学技術研究費のことで…
科研費申請について知っておくことは、大学院においてアドバンテージになる(修士2年次)だけでなく、大学院入試においても役に立つでしょう。その理由は2つ。
・研究計画において「これは絶対に記述できてくださいね」というポイントが理解できる
・「そのポイントを既に知っている」ということを大学院入試の審査員にアピールできる
KAKEN(https://kaken.nii.ac.jp/ja/)
学部生の志望動機書や研究計画書を多く読んできていると、それらの書類を読んだときに「これはよく書けている、受かるな」「これは厳しい… 落とされてしまうだろうな」という評価が感覚的に分かります。
大学の先生方は応募者の書類をたくさん読んできている(そして、研究計画書については自身でたくさん書いている)わけですから、同じようにサラッと一読しただけで「受かる書類」「落ちる書類」を判別することができるんですね。
ひょっとしたら知らない方も多いかもしれませんが、志望動機書や研究計画書などの書類は「減点方式」で採点されます。
冒頭から読んでいって、読み手が「なにこれ? どういうこと?(イラッ」と感じるたびに減点されていく。
そして、最終的な点数が低かったら不合格となってしまうわけです。
読み手にもよりますが、心の中で「0点だな」となったら読まずにスルーされてしまう可能性だってあり得ます。
(ちなみに… ふだん学期中に書いているレポート課題や筆記試験答案は、加点法で採点されることが多いです。
「ここに問題文への回答が書いてあるから加点」「キーワードがちゃんと書いてあるから加点」という感じですね。)
ここで気を付けたいのは、書類に書かれている日本語がグダグダな(=読みづらい、何を言ってるかピンとこない)場合、そもそも50点満点くらいからのスタートになります。
最初っから不利な状況になってしまうんですね。
そして日本語がグダグダな場合、読み手が「なにこれ? どういうこと?(イラッ」と頻繁に感じてしまうため、あっという間に「0点」をつけられてしまいます。
→具体例を示す
同じ内容の文章を2つ用意
・50点満点の志望動機
・100点満点だが減点される志望動機
・100点満点で減点されていない志望動機
ダメな例:
・「である」のみ使用
・「~ので、~ので」
・「の」の多用
・「が」重複
・「です」「ます」調の入り込み
(試験の採点は加点法なので気を付けてね、実際はもっと複雑だけれど →ざっくり仕分けるとは思う)
(→それでも面接に呼ばれる可能性はあります。ですが、面接官たちは「その書類の点数は低い」ということを認識としてシェアしていると思われます。)
では、皆さんはどのように「落ちる書類」をどのように「受かる書類」に磨き上げればよいのか。
『文章力の基本』阿部 紘久 (著)
この本をオススメする理由は、学部生レベルで身に着けておいてほしい文章の組み立て方を、順序よく効率的に学べるからです。
学部生の皆さんは、授業の課題やレポートそして卒業論文など、文章を書く機会がたくさんあるかと思います。
現在の大学の授業ではプレゼンテーションに取り組む機会が多いですが、プレゼンスライドや原稿を作るためにも文章力が要ります。
そして、このウェブページをご覧になっている皆さんにとっては、大学院に入るための志望動機書/研究計画書や、試験答案作成時にも読みやすく分かりやすい文章が求められます。
では、必須ともいえる文章力を鍛えるには、どうすればよいのか?
問題は、大学の授業では「文章力の書き方」を教えてくれない、ということです(そのような授業を設けている大学も、あるかもしれませんが)。
ゆえに、皆さんは基本的には独学で文章力を学んで磨いていくしかありません。
そこでオススメするのが、こちらの本です。
阿部 紘久『文章力の基本』
この本を薦める理由は、「読んで分かりやすい文章を書くにあたって重要な事柄を、重要な順番にコンパクトに伝えているから」です。
「良い文章を書く」ことについての書籍はたくさんありますが、「これが重要」と端的にピックアップしている本はなかなかありません。
そのような重要な項目を、重要な順番に並べて伝えているのがこの本です。
たとえば、最初のほうは…
どの章のどの部分を勉強するか(逆に、スキップしてよい箇所は)
(この本のタイトルに「77のテクニック」とありますが…)
1冊に絞ってよいと
さて、唐突かもしれませんが以下の文章を読んでみてください。
大学院入試で課された「志望動機書」の冒頭です。
「私は大学院への入学を希望する理由は、ハイレベルな研究をしたいと思っています。私は学部生のときに一生懸命授業やレポートやプレゼンを頑張ってきました。この熱意をもって私は応用言語学のセオリーとメソドロジーを研究をしたいと思うのである。」
うーん、熱意があることは分かります(実際に「熱意をもって」と書いているし)。
頑張りたいことは分かるのですが、具体的に何を頑張るのかがよく分からないですね。
日本語も少し怪しいし。
皆さんはどう感じましたか?
では今度は、少し毛色の違った文章を読んでみましょう。
「貴学大学院応用言語学研究科への入学希望に当り言明を為すとすれば、理論と応用の両面に於ける現行水準を遥かに凌駕する研究を躍進させることが必須と考量可能である。其の目的を成す為、応募者である私は学部所属時を通じ授業・課題・提出物・学術発表に全霊を傾けてきた。」
…シンプルに読みづらいですね(漢字多すぎ!)。
→メッセージは
①文章の編集・推敲は重要である
②あいまいな内容を具体的にする「ツッコミ」が出来るようになる
大学院入試において、文章の編集と推敲は必須です。
なぜ、文章の編集と推敲が必要なのか
編集とは?
推敲とは? →含む、ひらがな・カタカナ・漢字のバランス
→内容は良いはずなのに、文章が整っていないたいめに内容が読み手に伝わらない、というケースが10割
→教えてきた経験上、(文系・理系・医学系を問わず)優秀な学生さんでさえ、やはり「文章の整え方」を伝えることが必要であった
具体例(←編集と推敲を学ぶメリット)
悪文
良い文
(ふつうのトピックとアカデミックトピック)
ex. なぜ、ほとんどの学生はうまく伝わる文章を書けないのか?
→カリキュラムがないから
→独学で学んでいない(「学ぶべき」という意識がこのタイミングまでない)
→